2005.8
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August 30 はれ |
足下に、ケヤキやサクラの黄色い葉っぱが、落ちてます。サクラの枝の緑の葉っぱにも たくさん穴が開いてます。セミのぬけがらをいっぱいつけたトチの葉っぱも さきっちょがくるりと乾いています。カシの木の葉っぱとドングリは緑のまんまで落ちてます。バトンゾーンではラストスパートを始めた夏と ゆっくりスピードを上げる秋がたしかにいます。 |
August 29 はれ |
すれ違う人はいません。サルスベリのピンクの花と葉のみどり、電線が交差する水色の空に浮かぶ近い雲、かがやくひざしとまぶしく反射するアスファルトの直線、穴のように暗いクロアゲハが舞っている。絵に描いたような夏の終わりのみちをあるいています。いつもなら猫がみちをよこぎってちらりと私を気にかけるのですが、今日はいらない。 |
August 28 くもり |
息子はスタンドバイミー、なだそうそう、に合わせて太鼓を打ってます。セネガルのミュージシャンは「日本語は全然駄目なのに太鼓を通して伝えることがわかった」そうです。説明に頼らない意思や感覚の伝達はゆとりの教育で軽んじられカットされています。それでも若者はしたたかでよく知っていて、道ばたや旅でトーキングドラムやRave、絵文字など新しい伝達方法を手に入れます。ラスコーの洞窟の壁画ぐらいよくみること、音、声を聞き感じること、そこにあるもので創造するよく動く肉体であること。私たちは祖先のその力故ここに在ります。
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August 27 はれ |
せがれが帰ってきました。地球博はおもしろかった。黒人はいい人だ!台風のおかげで初日は余裕で話題のパビリオンは回れたそうです。日本政府後援の”ピープショウ”が気に入ったみたいです。2日目は人が多く並んでいるとき、突然おじさんが立ち上がってアジテーションを始めたそうです。「我々は並びにきたわけでわなぃ!政府は期間延長してゆとりを持って・・。我々団塊の世代のようにとは云わんが名古屋大学の学生はどうぢているのだっ!!」息子よ。大きな声では伝わらなくてつぶやき程度で心の針は揺れるモンだよ。セミじゃないんだから人間は。アフリカの太鼓を叩いてます。 |
August 26 はれ |
台風一過。射すような光のパワーが静かな風のおかげでで、和らいでいます。黄いろみをおびたケヤキの葉っぱも時々揺れてさわやかです。歩道には夕べの嵐で落ちたクヌギの小枝とまだ青い帽子をかぶったドングリがいっぱい。今日は好い日です。セミの合唱もすばらしく、音の重なる一等よい立ち席を
探しながら木々を見上げて移動します。 |
August 25 くもり |
朝5時からプレゼンテーションつくって見積もりのメール送って、上がりを待って・・・仕事の日です。時々激しくなる雨の音もオペラのオムニバスのCDもばっちりです。オペラ歌手っていっちゃてる。最近のロックの歌手はビュジュアル先行でいい方向にいざなってくれません。テクノも当たりはずれが多すぎ、はずさないのは語り歌、安藤梅子(アイヌモシリ)やコーラン。雨天決行のセミの合唱も美事でした。夕べの残りのカレーライス食べながら書いてますが、ねかしたカレーっておいしいですよね。せがれは今日から”愛・地球博”仕事はかどるわけだ。 |
August 24 くもり |
夏も最期かなっと思う一日。運動会あたりまであつささむさを繰り返しながら・・・なんて案じてもつまらない。今日は酔っぱらっています。とんでもなく! |
August 23 くもり |
夕立直前緊張感が走ります。ピントが合いません。目に焼き付けること。 |
August 22 はれ |
右の足を出せば、何となくつぎに左の足がその前に進むというのが、楽でいいのですが、今月はいろいろ抱え込んじゃって。金にはならないことだから、なおさらにつっぱって、疲れてしまいました。あと一つ大切なケジメが残っています。いつもと同じ世界が明日からよりふっくらさせるため今日はまったりです。 |
August 21 はれ |
鮮やかなはずの光の角がが鈍角です。これを夏バテと云います。自分が変わっただけで、いつもと同じ世界が変わります。 |
August 20 はれ |
今週はお台場でしごと。有明コロシアムと一軒のクラブしかなかった80年代。妻とのデート場所でした。当時コンクリートの巨大な馬が草原に整列してる不思議な都会の風景でした。4半世紀後 馬の背中にはアスファルトが敷かれレインボーブリッジにつながりました。最先端の東京の出現です。オールドトウキョーにも高層ビルはあったのですが、となりに木造2階建てのしっとりした昭和の生活のアンバランスが滑稽で風景と時間を楽しめました。ネオトウキョーは過去との対比が読み取れません。鉄腕アトムの世界です。建物の未来だけが力強く輝いています。お台場ウインドサーファーの彼女たちが退屈そうに車にもたれてたばこをふかしていた顔は20年後子連れになっても退屈そうにたばこの煙をはいてます。人と何かは 変われません。 |
August 16 くもり |
湿気の塊の中に浮いてます。何日か行かなと、「セミの声 変わった。声の塊が強い。秋スイッチオン」などと新鮮です。上越地方でテント張っていました。去年の地震のキズまだまだいっぱいあります。情報量に記憶の濃さを比例させてる自分を反省。今日も地震。事実だけが羅針盤。 |
August 08 はれ |
昼間の雷をともなった大粒の雨は降ってる時間だけ涼しく過ごさせてくれましたが、陽がでたとたん身体中にシャツが張りつきました。「激流」という名の”スポド”自販機で買いましたが、”氷の浮いた水”をゴクッと飲んだときの肩のあたりまで冷える感じに欠けました。明日から息子とバックパッカーです。方向は日本海、どのあたりにテントを張ろうかと、考えてもみたのですが、どうにか成るモンだとやめました。帰り未定。しばらく休みます。 |
August 07 はれ |
たとえば、緑地、空き地、住宅地、商業地などの環境をわける言葉があります。そのことばを地図上の区分の塗り分けをイメージする人。具体的に経験に照らし合わせて思い入れのある風景をイメージする人、最低二通りのイメージの描き方があります。開発のようなアクティブな生き方を選択した人は前者のタイプが多く論理的で職業に由来する大人的。後者のイメージが先行するタイプの人は情緒的、感情的な生き方を選択した人で直接的変化を望まない非生産的で倫理的です。私は後者のタイプ。両者は交じり合うことがないのかもしれません。何を言っているのかわからなくなってきたのですが、戦争ってこういう事のような気がしています。 |
August 04 はれ |
楽しい一日でした。アブラゼミってきれいだと思います。関東では圧倒的にポピラーな夏の生き物ですが、日本の美意識の確立に貢献しているのではないでしょうか。ウットリします。つや消しの黒に白い粉。金属の着色技法 漆焼きに、お歯黒という技法の美術作品のようです。鉄瓶や武具の色づけです。力強い!職人らは絶対見てた。羽も透明でない。透明も不思議ですが硬い身体を持った虫は大抵透明です。トンボ、カブトムシ、ゴキブリ、バッタ等、色は付いていても透明です。一番ありふれた奴が一番レア。気づきました。ツクツクボウシも漆と瑠璃のコラボレーションですね。先人は日常を丁寧に観察して価値を作り高めていたのではないでしょうか。夏は効率悪いですからあくせくしないで心遊ばせる。
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August 01 はれ |
動けない。視界の隅の小さな点が、ひらひら形を変えたて、墜ちたり、ひるがえって、スピードをあげて、頭上を越える瞬間に消えたかと思うと、私を残して予想のつかない方向で黒い流線体が三角屋根や木々の影に消えます。時にはグルグル私のまわりを消えたりハラを一瞬見せて、瞬きしたら消えている。遊園地のコーヒーカップって止まってたっけ。きつい日差しの中で疲れてしまう。009・エイトマン・私の記憶の中の英雄たちもながれる横線のなかにいました。 |