The White Papers

 

2004.4

4月

04.4.11

晴れ

桜も散ってモンシロチョウが2匹、3匹グルグル空にのぼっていきます。池に落ちた花びらは もうピンクは少なく茶色くなって半分沈んでいます。数日前から見かけるアメンボは 浮いている葦の枝や花見の名残りのポテトチップスの袋のあいだを滑っていきます。ゴミの持ち帰りのルールもまずまずの結果だったと思います。

04.4.14

小雨

すれ違う人も少ない日です。名前の知らない花がいっぱい咲いています。ツツジぐらいは分かりますがいまが盛りの黄色い花 足もとの草は白い花をサクラの頃から咲かせています。小雨にまざってケヤキやカシやシイの花?も小雨のようにしずかに落ちてきます。サクラより少し香りがあってのどにやさしい気がします。池には波もなく 水鳥もいなくて ひらけた空も明るい雲に覆われて真っ白です。見た目のにぎやかさよりずっと静かに花は咲いています。見えないジェット機が大きな音で低く飛んでいきました。

04.4.15

晴れ
夕焼雲をバックに蚊柱の写真を撮っていたのですがピントに自信が持てません。ベンチに座っている時顔のあたりに降りてきたり 自転車に乗っている時突入してしまう蚊柱はいただけませんが 被害を被らない離れた蚊柱のふしぎなリズムはみあきません。アメンボも元気です。悲しいこともありました。飼っていたカナヘビに冬眠あけに餌になる虫を見つけることができずに死なせてしまいました。冬眠前はとり肉や魚のミンチも食べていたのですが・・・。去年の11月には冬眠前に逃がしてあげなさいと言っていたのに・・。今年も扶養家族のふえる季節が近いています。

04.4.17

 

晴れ

朝早く公園に行くとベンチの上や回りにコーラやコーヒー缶が転がっている。ゆうべ アベックが熱い時間を過ごし そのあとのもっともっと濃い時間を過ごすため彼(彼女)のアパートへと急いだのだろうと考えると腹も立たないけれど・・・二人だけの情熱の他に +公園の風や空気や木々たちやいろんな要素か演出してくれていたことに気付くには 彼等が残していったゴミを片つけるボランティアの人たちの歳になるまでの時間が必要なのかもしれない。朝の早い公園の風景は昔も今も変わらないから。

イラクの復興支援やアジアの地雷除去に参加したがるボランティアには若い人が多いのに ゴミ掃除のボランティアには若い人が少ないのはなぜ?というのはヤボかな

サクラが咲いてからは花のラッシュです。毎日すごいスピードで季節が進みます。朝の上池にはクヌギの花がいっぱい浮いていました。

自然に還る花や悩まない。

 

04.4.18

晴れ

 

 

 

私的にはネコヤナギの開花から春が始まります。コブシの開花ぐらいからテンションは上がりっ放しでサクラ満開、花びらが舞うころ最高潮に達しアパートのベランダに鯉のぼりを立てて ハナミズキの花に泳がせます。同じアパートの住民にバイブレーションが伝わるのか当日か翌日には子供のいる世帯全てに鯉が泳ぎ出します。道行く人たちは鯉たちを見上げつれのある人はそれを話題にしてくれるのがうれしい。旗やのぼりは人を興奮させます。

アジサイにつぼみができています。

04.4.19

曇り

フジが咲いています。派手さと気品と繊細さをバランス良く持ち合わせており 春の草花のトリにふさわしく思います。

池にはサッカーボールやバレーボールやテニスボールが浮いています。遊具をなくすと母親は鬼のような顔で叱る(怒る)ことは子供たち共通の恐怖というのは 昔のお笑話で いまでは親子も友達もCOOLです。すぐあきらめる。池に落ちた事実で終わってしまう。協力して危険や知恵を使ってボールをすくいあげることがゲームより楽しいことなのに ! ベイビー チャンスがそこに落ちている。

04.4.21

晴れ

鯉のぼりが泳いでいます。大きな鯉のぼりは例年に比べるとずいぶん減りました。この辺りには大きな屋敷や農家も多いけれど背の高い支柱を立ててのぼりを泳がせるうちは見かけません。公園の鯉のぼりは寄贈された鯉だそうですがだんだん大きな鯉はいなくなるのだろうと考えるとしずかなきもちになります。

04.4.22

晴れ

4月としては記録的に暑い日。フェーン現象なのか風も強くて上池のパーゴラ辺りではクヌギやカシガ大きく踊っています。折れたカシの枝を拾ってきました。去年はそれを使ってハシ置きとすりこぎを作りました。皮をむいたカシの枝はとてもかたくてザラザラしているのですがにぎったり肩を叩いたりすると他の枝とは違った癒し的効果があります。おためしを。

04.4.23

曇り

伐採された株をいただいてベンチや作業台にしています。1年ぐらい乾燥させるためアパートのベランダはきり株でいっぱいです。伐採の係の人に材料としてのこの公園の間伐材のことを聞くと材料としてはよいとはいえず その原因は根の張りがわるく健康ではないからだそうです。根のまわりを避けて歩きましょう。今年は下池に鯉のぼりは泳がないのでしょううか?

04.4.26

晴れ

菖蒲が咲き始めています。色浅い若葉の勢いは 毎日、昨日を追い越して目のまわすくらいの加速。ちょっとのビールで首が座らないくらい酔っぱらってしまいます。いのちの螺旋トンネルにすいこまれていきます。

04.4.28

晴れ

嵐の後の公園をワクワク気分で歩いていると枝が靴にからみます。剣に使えそうな枝もたくさんおちていてチャンバラずきのこどもはハッピーデイになりそうです。鯉のぼりも9匹も逃げていました。私の好きな大きな緑の鯉も逃げました。リードなしで泳ぐ姿をみたひとはハッピー。もちろん主役の木々たちも顔を洗った後みたいに気持ちよさそうです。落ちている鯉など見つけると朝飯のおかずになると探していたらビールが飲みたくなって1缶。「仕事も前に!」と叱られてアンラッキー
04.4.30 オームorインコの群れが下池にいて花見の頃はサクラの花をクルクル降らせます。サクラが散った今の季節はユリノ木やメタセコイアの樹冠のあたりにとまっています。ツバメもふえました。夏を善福寺で過ごすカモは性格?知恵?等と考えて時間が過ぎていきます。鯉が元気でよくはねます。

 

2004.4
12

 

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