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押し入れを片づけていたら、手作りカメラが出てきました。当時、ビューカメラを覚えたいが金はない、カメラ屋でも触らさせてくれない。虫眼鏡のレンズ、ベニヤと木綿のくろい布、名刺サイズのフィルムフォルダーは、ボロ市で安く買いました。もちろん名刺サイズのフィルムは。売ってません。リスフィルムを便所を暗室にして切りました。上にでっぱた板は、絞り(三段階)缶詰の空き缶↓シャッターはもちろんなくて、感で龍角散のアルミ缶を開ける、閉じる。
↓リスフィルムは製版用の安いフィルムですが、普通の現像ではコントラストが高すぎてコピー画像です。現像液をむちゃくちゃ薄めて、工夫した記憶がありますが、データは残っていません。庭の植物を撮りました。木綿の布は二重にしたのですが、光が漏れてかぶってしまいましたが、それがいい味でした。撮影した写真には自分には珍しく、タイトルをつけています。当時、はまっていたサリンジャーのバナナフィッシュ」100枚くらいのシリーズでした。オリジナルは全紙まで引き伸ばしました。おかげでどんなカメラにも、現像にもコンプレックスはなくなりました。
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